小学生に仕入れと在庫をどう教える?お店屋さんごっこの準備表|なぞときっず
家族向けのお店屋さんごっこで、「材料は何個買う?」「売れなかった分はどうする?」と聞かれたとき、難しい経営用語から説明する必要はありません。この記事では、10歳前後の小学生と一緒に、売る数を予想し、必要な物をそろえ、残りを数えるまでを一枚の準備表で体験する方法を紹介します。
仕入れと在庫は、目の前の物を動かして説明する
経営用語を暗記するより、紙のしおりやメッセージカードなど、子どもが安全に扱える商品を一つ決めます。材料を左、完成品を中央、まだ残っている物を右に置き、言葉と物を対応させます。
「たくさんあれば安心」とは限りません。余れば次に使える物もあれば、食品のように期限がある物もあります。初回は保存しやすい紙工作や家事サービスを選ぶと、数を比べることへ集中できます。
売る数は「誰に・いくつ・余ったら」で決める
子どもが「20個作りたい」と言ったら、すぐ否定せず三つの質問をします。答えを親が決めるのではなく、予想した理由を聞きます。
- 誰に売る?家族・親戚の中で、来る人は何人か
- 一人がいくつ買いそう?一人一つか、選べる種類を用意するか
- 余ったらどうする?次に使えるか、作り替えられるか
たとえばお客さんが家族4人なら、初回は4個か予備を含めた5個にします。売れる数は予想なので、当たらなくても構いません。予想と実際の違いを確かめることが体験の中心です。値段を決める段階は、小学生に値段の決め方を伝える3つの基準へつなげられます。
仕入れ前に、必要な物と上限金額を一枚へ書く
準備表は、商品一つにつき一行で十分です。家にある物と買う物を分けると、同じ物を買い足すのを防げます。保護者は先に使ってよい上限金額を決め、お金を払う場面は必ず一緒に行います。
| 準備する物 | 家にある | 買う | 使う予定 |
|---|---|---|---|
| 厚紙 | 3枚 | 2枚 | しおり5個分 |
| リボン | 5本 | 0本 | 一つに1本 |
| 袋 | 0枚 | 5枚 | 渡すときに使用 |
表の数は家庭で置き換えてください。単価を比べるときも、最安を探す競争にしません。「5個作るのに必要な量」と「使ってよい予算」の両方に合うかを確認します。日本政策金融公庫の創業資料でも、事業を考える項目として資金計画と収支計画が分けて示されています。家庭では、まず“用意するお金”と“売れた後の計算”を別の欄にするだけで十分です。
在庫表は「用意した-売れた=残り」で記録する
開店前に完成品を数え、終わったらもう一度数えます。式は「用意した数-売れた数=残った数」です。売上と利益の計算を同時にすると混乱する場合は、この日は個数だけに絞ります。
| 商品 | 用意した | 売れた | 残った |
|---|---|---|---|
| 紙のしおり | 5個 | 3個 | 2個 |
開店前:「今ある数を一緒に数えよう」
販売中:「一つ渡したら、印を一つ付けよう」
閉店後:「表の残りと、本当にある数は同じかな?」
売れた金額や残るお金まで進みたいときは、小学生へ売上と利益の違いを伝える計算方法を使えます。事業全体の見通しは、親子で作る事業計画書の5つの質問へ戻ると整理しやすくなります。
売れ残りは失敗ではなく、次の仕入れを決める材料
2個残ったら、「売れなかったから失敗」ではなく、次の選択肢を並べます。次回へ持ち越す、家族に使ってもらう、材料へ戻せるなら作り替える、次は用意する数を一つ減らす。子ども自身に選んでもらいます。
振り返りでは「何個売れた?」に加え、「最初の予想と何が違った?」「買わなくてもよかった物はある?」「次は何個から始める?」と聞きます。家族だけで安全に開店する一日の流れは、お店屋さんごっこを経営体験にする手順で確認できます。
友人や不特定多数へ売ることは勧めません。現金、食品、包丁、火を扱う場面は必ず保護者が見守り、最初に予算の上限を決めます。食品を扱う場合は衛生とアレルギーも保護者が確認してください。「必ず売れる」「利益が出る」とは約束せず、予想と振り返りを体験します。
経営計画の参考:日本政策金融公庫「創業の手引」(2026年5月版)
仕入れから売上・振り返りまで、一つの流れで体験したいときに
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