受付では配布数、ゴールでは完了数、終了後は7問のアンケートを記録します。三つを混ぜずに見ると、「参加は多いが途中で止まる」「完了は多いが難易度評価にばらつきがある」など、次に確認すべき箇所が分かります。最初から多くの数字を集めず、企画目的に直結する三〜五項目へ絞ります。
実施前に「何が変われば成功か」を一つ決める
効果測定は、アンケート項目を考える前に目的を一文で書きます。「家族連れに館内の三つのエリアを知ってもらう」「雨天時も館内で過ごせる体験を作る」「初めて来た人が再訪したいと思えるきっかけを作る」など、今回の企画で確認したい変化を一つにします。
| 目的 | 主に見る記録 | 補助質問 |
|---|---|---|
| 館内を回ってもらう | 各地点の通過・完了 | 印象に残った場所 |
| 親子の滞在体験を作る | 開始・終了時刻 | 長さの感じ方 |
| 次の来館へつなぐ | 再訪意向 | 次に見たい企画 |
周遊施策そのものが施設の回遊にどう関わるかを先に整理したい場合は、館内周遊型の謎解きが回遊に向いている理由を確認できます。

運営記録は「配布・完了・止まった場所」の3点から
アンケートだけでは、回答しなかった参加者の動きは分かりません。受付で配ったキット数、ゴールで確認した完了数、質問が多かった問題や場所を日ごとに記録します。施設が普段使っている日報へ三つの欄を足すだけでも構いません。
- 配布数:参加の入口を数える
- 完了数:ゴール確認または特典引換を数える
- 停止箇所:同じ質問が出た問題番号・場所を正の字などで記録する
完了率を見る場合は「完了数÷配布数」で計算します。ただし、家族一組に一冊渡したのか、一人一冊なのかを途中で変えないことが重要です。途中離脱の理由を数字だけで決めつけず、スタッフの観察と自由記述を一緒に確認します。
参加者アンケートはゴールで答えられる7問に絞る
回答時間が長いと、最後まで遊んだ達成感より記入の負担が残りやすくなります。選択式六問と自由記述一問にし、ゴール地点で一〜二分ほどで答えられる量を目安にします。紙でもオンラインでも、同じ選択肢で集計できる形にします。
- 全体の満足度:とても満足/満足/どちらともいえない/満足ではない
- 謎の難しさ:簡単/ちょうどよい/難しい
- 体験の長さ:短い/ちょうどよい/長い
- 迷った場所:問題番号または「特になし」を選ぶ
- 印象に残った場所:主なエリアから一つ選ぶ
- 再訪・推奨意向:また参加したい/家族や友人に紹介したい、のどちらかを目的に合わせて聞く
- 自由記述:次回、一つ変えるなら何ですか
親子参加では、回答者を「保護者」「子ども」に分けて同じ問いを重ねるより、保護者が家族の回答を一枚へまとめられる形にすると受付で扱いやすくなります。年齢帯を聞く場合も、学年や年代の幅で選べるようにし、氏名や連絡先を同じ用紙で集める必要があるかは分けて検討します。

回答を集める場所と声かけを一つに統一する
回収場所はゴールまたは特典引換の近くに固定します。スタッフの声かけも「今後の改善のため、答えられる範囲でお願いします」の一文にそろえ、回答しないことによる不利益を作りません。紙は記入台と回収箱を置き、オンラインは施設の通信環境と端末操作を事前に確認します。
アンケートで個人情報を取得する場合は、利用目的の通知・公表や安全管理など、必要な対応を施設の方針に沿って確認してください。氏名・連絡先が不要な振り返りなら、匿名で集める方が目的を説明しやすくなります。制度の確認先として、個人情報保護委員会「個人情報保護法等」に法令・ガイドラインがまとめられています。
回答は任意と分かるか/利用目的を伝えているか/氏名や連絡先を本当に使うか/保管場所と廃棄時期を決めたか。
数値と自由記述を並べ、直す点を一つ決める
実施後は、配布数、完了数、難易度、長さ、停止箇所を一枚に並べます。たとえば、完了数が少なく同じ地点の質問が多いなら、問題の難しさだけでなく、案内表示や設置場所も見直します。「長い」という回答があっても、開始・終了時刻が想定内なら、待ち時間や移動の分かりにくさがなかったかを確認します。
自由記述は、すべてを一度に反映しません。「案内」「問題」「移動」「ゴール」「その他」に分け、複数回出た内容と安全・運営上すぐ直す内容を先にします。次回の変更は一つか二つに絞り、変更前後で同じ記録を取ると、何が変わったか比較できます。

現場で続けられる測定方法にしてから公開する
記録項目が多くても、忙しい時間に入力できなければ続きません。一般公開前の試運転で、受付、ゴール、アンケート回収をスタッフ二人で行い、どこで手が止まるかを確認します。受付・補充・ヒント対応まで含む運用設計は、ホテルの館内謎解きでスタッフ負担を減らす5つの設計と合わせて整理できます。
周遊型謎解きの効果測定では、実施前に目的を一つ決め、配布・完了・停止箇所の運営記録と7問のアンケートを組み合わせます。数字だけで成功を決めず、自由記述と現場の観察を並べ、次回に直す点を一つ選びます。測るための作業が通常業務を圧迫しないかまで試運転し、継続できる形に整えましょう。
施設の目的に合わせて、企画・導線・振り返りを設計
なぞときっずでは、ホテル・商業施設・観光施設などの特徴に合わせ、物語、問題、回遊ルート、現場で扱える運用方法を組み立てます。回ってほしい場所や確認したい成果から企画を整理したい場合の選択肢です。
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