ひらがなは書く前から遊べる|切って名前を作る3〜6歳の文字遊び

「まだひらがなを書けないけれど、文字遊びを始めていい?」「練習らしくすると嫌がりそう」と迷うことはありませんか。この記事では、鉛筆で書く代わりに、紙の文字を選び、切って、並べて自分の名前を作る遊び方を紹介します。読む・書くことを完成の条件にせず、子どもの興味に合わせて楽しめます。

ひらがなを書く前から文字を切って並べて遊ぶ親子
結論:ひらがなは、書けるようになってから遊ぶものではありません最初は自分の名前の1文字を見つけ、好きな色を選ぶだけでも大丈夫です。切るのが難しい部分は大人と交代し、完成した文字を並べたり、家族の名前と比べたりして遊びます。正しく覚えさせる時間ではなく、「この形、知っている」と出会う時間にしましょう。

書く前から文字遊びを始めていい

ひらがなに触れる方法は、鉛筆でなぞることだけではありません。お菓子の袋で同じ文字を見つける、絵本の題名から自分の名前の文字を探す、切った文字を並べるなど、生活と遊びの中にも文字との出会いがあります。

文部科学省の幼稚園教育要領解説では、幼児は遊びや生活の中で身近な文字に興味をもち、その役割に気付いたり使ってみたりすると説明しています。また、幼児期は単に正確な知識を得ることだけを目的にしないよう示されています。家庭でも、読めた数や書けた数を競わず、本人が気になった文字から始めて構いません。

参考:文部科学省「幼稚園教育要領解説」66〜67ページ

自分の名前の最初のひらがなを選ぶ子ども
全部の文字を覚えるのではなく、気になる1文字から始めます。

最初は、名前の1文字だけ選ぶ

自分の名前は、普段から持ち物や名札で目にする機会があります。最初から名前を全部作らず、先頭の1文字を大人が2〜3枚の候補に混ぜ、「どれが同じ形かな?」と探します。分からなければ名札を隣に置き、見比べられるようにします。

選べたら、すぐに読み方を答えさせる必要はありません。「丸いところがあるね」「長い線がこっちに伸びているね」と、形について話します。似ている文字を選んでも、「違う」と取り上げず、二つを並べて違う部分を一緒に探します。

選ぶ前:「この中に、名前と同じ形はあるかな?」

迷ったとき:「名札の文字と、横に並べてみようか」

違う文字を選んだとき:「ここが似ていたんだね。二つはどこが違う?」

切って名前を作る4つの手順

  1. 使う文字を少なく出す
    最初は名前の1〜3文字だけを机に置きます。たくさんの文字から探す負担を減らし、好きな色や形を選べるようにします。
  2. 切れるところを子どもが切る
    直線や大きな曲線など、本人がやりたい部分から始めます。細かな曲線は大人が切る、途中で交代する方法でも構いません。
  3. 見本の横に並べる
    名札や大人が書いた名前の横へ、切った文字を左から並べます。順番が違っても、いったん最後まで置いてから見比べます。
  4. 台紙へ貼るか、そのまま片づける
    貼りたい日はカードにし、また並べたい日は小袋へ入れます。完成の形を子どもが選べるようにします。

はさみ自体が初めてなら、文字の曲線より先に、細い紙を1回で切るところから始めます。道具や場所の整え方は、子どものはさみは何歳から?安全な始め方で確認できます。

切ったひらがなを見本の横へ順番に並べる子ども
切ることと並べることを分けると、途中で交代しても続けられます。

完成した文字から、遊びを広げる

家族の名前と比べる同じ文字があるか探します。「お父さんにも同じ『た』があるね」と形を見比べます。
持ち物の目印にする作った名前を箱や作品袋へ貼ります。文字が何を伝えているかを遊びの中で確かめられます。
一文字だけ入れ替える並べた中から一つを選び、別の色や形に交換します。全部をやり直す必要はありません。

大人が決めた順番を繰り返すだけでなく、「次はどの文字を使う?」「貼る?また並べる?」と選択肢を渡します。遊び方に正解を一つだけ置かず、子どもの見つけ方や選び方を言葉にすると、文字の形を比べる時間が自然に増えます。

読む・比べる・試す過程をどう見守るかは、遊びの中で使う力と親の関わり方でも紹介しています。文字遊びでも、結果だけでなく「どうやって見つけた?」を聞いてみてください。

切ったひらがなから好きな色と文字を自分で選ぶ子ども
使う文字や貼る場所を、子どもが選べる余白を残します。

「上手に切れた?」より、選んだ理由を聞く

線からはみ出したり、文字の一部が切れたりしても、文字遊びは続けられます。「失敗した」と決めず、「この形は何に見える?」「このまま使う?もう一枚選ぶ?」と聞きます。子どもが終わりたいと言ったら、その日は安全に片づけて終えましょう。

形が変わったら:「おもしろい形になったね。どこに置こうか?」

順番が違ったら:「見本と見比べると、どこから同じかな?」

飽きたら:「今日はここまでにして、文字は袋へ入れておこう」

必ず保護者が隣で見守り、対象年齢を確認した、子どもの手と利き手に合うはさみを使います。座って使う、刃先を人に向けない、終わったら大人に渡すという約束を毎回短く確認してください。使わないときは子どもの手が届かない場所へ保管します。

安全の参考:消費者庁「はさみなどの刃物を子どもが勝手に使わないように!」

線からはみ出した文字の形を親子で楽しんでいる様子
見本どおりかより、できた形をどう使うかを一緒に考えます。
「モンテッソーリ式」という名前について
この記事と商品は、子どもが自分で選び、手を動かせる環境を整える考え方を参考にしています。モンテッソーリ教育そのものを再現するものではなく、読み書き能力や集中力など特定の効果を保証するものでもありません。年齢やその日の様子に合わせ、無理なく遊んでください。

まとめ|名前の1文字から、形を楽しもう

ひらがなは、書けるようになるまで待たなくても遊べます。まずは自分の名前の1文字を少ない候補から選び、切れるところだけ切って、見本の横へ並べます。読むことや書くことを完成条件にせず、色や形の違い、家族の名前にある同じ文字を見つけて楽しみましょう。難しい部分は大人と交代し、線からはみ出しても直しすぎないことが続けるポイントです。はさみは必ず保護者の見守りのもと、年齢と手に合うものを使ってください。

切った文字を、そのまま遊びに使うなら

「モンテッソーリ式 ひらがなちょっきん」は、主に3〜6歳を対象に、紙を切りながら文字の形に触れ、切ったひらがなを並べたり、名前を作ったりして遊ぶ知育ワークです。文字を先に覚える必要はありません。必ず保護者が見守り、年齢に合ったはさみを使ってください。

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